
ハニカムをはじめ、雑誌/WEB媒体で活躍するとともに、幼少期に過ごした風景や人を独自の視点で捉える作品を発表してきたフォトグラファー、山内聡美の最新作による個展が東麻布のギャラリー「Cale」にて、3月25日(土)から4月9日(日)までの約2週間に渡り開催される。
「Post Palmtree」と題する今作は、関東で撮り下ろした、<南国幻想> をテーマにした作品。パームツリーが持つ独特な存在感を淡々と写実的に捉えながらも、そこにはアンリアルに感じるイメージが表現される。作者が幼少期を過ごしたアメリカ南部フロリダにて撮影した“this must be the place”“celebration”、静岡県伊東とフロリダを行き来していた幼少期の体験をコンセプトとした“two locals and the palm trees”といったこれまでのシリーズの続編ともなるようだ。
「楽園“パラダイス”への憧れは、いつしか南国“トロピカル”への憧れと同化した。憧れはモチーフとなり、創り出せる存在になった。南国『トロピカル』から遠く離れた街中で、そこにあるだけでモチーフは成立する。例え楽園“パラダイス”が成立していなくても、そこが南国“トロピカル”ではなくても、モチーフと人々の関係は存在している」
text:Akihiro Hayashi
「Post Palmtree」 Satomi Yamauchi
会期:2017年3月25日(土)~4月9日(日)
時間:11時~20時
*会期中月曜定休
会場:Cale / Field Sewing Tokyo
東京都港区東麻布3-4-6 1F
tel : 03-6441-3661
http://cale.jp/
SATOMI YAMAUCHI
http://satomiyamauchi.net/