

FEATURE / CULTURE 09 JUN 2017
東京郊外の奇妙な共同生活が生む現代アート。美術コミューン「パープルーム」とは?
photo: Hidemasa Miyake
interview&text: Sayuri Kobayashi
その活動体は、そこはかとないカルト的雰囲気を醸し出し、近所の人から不審がられて警察に通報されたこともあったとか、なかったとか。アーティストの梅津庸一が2013年、神奈川県相模原市の自宅に創設した「パープルーム予備校」は、SNSを通じて全国から集まった若者が共同生活を営む私塾であり、美術運動を行うコミューン「パープルーム」の拠点である。そんな彼らがワタリウム美術館を占拠し「恋せよ乙女! パープルーム大学と梅津庸一の構想画」を6月18日まで開催している。アートの制度から離れ、郊外で孤高に活動するパープルーム予備校が、東京の中心で表現することは何か。主宰の梅津庸一にインタビュー。