ファッションもAIを駆使する時代へ突入?
Text Takaaki Miyake
デザイナーの井野将之が手がける doublet が、今シーズンもパリファッションウィークメンズで最新コレクションを発表した。
毎シーズン話題に事欠かない同ブランドだが、“NOW, AND THEN”と題した本コレクションのオープニングを飾ったストライプのロングコートや、次のツイードジャケットのルックなど、過去数シーズンと比べると一見控えめな印象も受ける。しかしモデルの首元にはイヤホンジャックのようなものが見られ、その後もモデルがCDを読み込むフーディーのディテール、メタリックな配色など、フューチャリスティックさやヒューマノイドの存在を身近に感じさせた。
その謎を解くキーとなったのは今回のショーノート。AIから届いた手紙のようなメッセージには、人工知能の近年の目まぐるしい成長につれて生まれる、規制や批判を憂う想いが記されている。
今回のコレクションを作るにあたり、実際にAIをどれほど採用したかなどは不明だが、今この瞬間、そして今後もAIと人類はより密接な関係となっていくだろう。共存することこそが重要という、井野将之からの意志を感じずにはいられなかった。
[INFORMATION]
doublet
https://doublet-jp.com/