BUYERS' RECOMMEND | あのバイヤーが推す最旬アイテム
Vol.14:UNION TOKYO、PALETTE art alive編
ファッション業界の最前線で活躍するバイヤーの目利きに頼って選び抜かれたアイテムを、リアルなコメントと共にHONEYEE.COMが連載形式で紹介しようというこの企画。第14回目は UNION TOKYO、PALETTE art alive から2名の名物バイヤーが登場。
Text Takaaki Miyake
UNION TOKYO
1989年にニューヨークのソーホーでショップを構えて以来、UNION は間違いなくアメリカ、そして世界中のストリートシーンに影響を与えてきた伝説的な存在だ。2018年には東京・千駄ヶ谷にも本国のDNAを色濃く反映したお店をオープン。LAと東京、そして2022年に誕生した大阪店で現在もオーナーを務める Chris Gibbs から直々にレコメンドが届いた。
「恒例となった CONVERSE SKATEBOARDING との別注企画は、スウェード仕様のモデルを新たなカラーでデザインしました。アーカイブの CX PRO-250 をスケート仕様にアップデートした CX-PRO をベースに、毛並みがきめ細やかな上質なスエードレザーを採用しています。
ベージュのアッパーには UNION の象徴的なイエローで右踵のラベルやアウトソール、インソールロゴをカラーリング。切りっぱなしのキャンバスを縫い付けたサイドのシェブロン&スターロゴは、デッキテープによる摩耗でプリントロゴが現れる仕掛けになっています。オーリーガードも装備したスケートユースを考慮した一足に仕上げました」
根強いファンも多いだろう UNION × CONVERSE SKATEBOARDING による別注シリーズ。今回はなんと言っても、スケート仕様ながらも上品なベージュのカラーリングに注目。CONVERSE のアイコニックなシェブロン&スターロゴに仕掛けられた、遊び心あるデザインにも UNION らしさが垣間見える。普段は神経質になってしまいがちなスエード素材だが、コレなら大胆に履くことで深みが増しそうだ。アウトソールと同色のオプションシューレースが付属するので、気分によって変えて楽しめるのもアリだろう。
UNION X CONVERSE SKATEBOADING CX-PRO SK OX + / UN "BEIGE" SUEDE ¥17,600
UNION TOKYO
TEL:03-6434-5510
Chris Gibbs
UNION オーナー
UNION のオリジナル店である UNION NY でキャリアをスタート。同店で長年バイヤーとして活躍し、現在は UNION のオーナーを務めながらもオリジナルブランドなどのディレクションも行っている。
PALETTE art alive
着る“人”、そして着られる“服”の個性が交わることで新たな感覚を生み出す。そんな空間として機能するのが、大阪と名古屋にお店を構える PALETTE art alive だ。固定概念にとらわれない自由な提案で知られる同店で、大阪店だけでなく PALETTE art alive 全体のディレクションを統括する河村さんの推す一着が到着。end
「SHINYAKOZUKA のシグネチャーである BAGGY を別注で制作させていただきました。ワークウェアをキーワードにするブランドですが、BAGGYにレースを採用することで僕たちなりに表現しています。
全面レースのデザインですが、太腿あたりまで同色の裏地付きで下着が透ける心配もないので、気負わず楽しんでください。またインラインでも見られる雪の結晶のようなラッセルレースは、個人的にとても気に入っています。同じモチーフのタンクトップやラグランT、ヘンリーなど幅広いアイテムを揃えていますので、ぜひそちらもお楽しみください」
ミリタリーやワークスタイルを得意とする SHINYAKOZUKA の代名詞 BAGGY は、その名の通り太めのシルエットが象徴的だ。どこか武骨さを感じさせるこのアイテムに細かいレース使いによってエレガントさと夏らしさが演出され、これからの季節にピッタリ。気になる発売日は2023年5月13日(土)と少し先だが、そのリリースを心待ちにしたい。
SHINYAKOZUKA × PALETTE art alive BAGGY For PALETTE art alive ¥42,900
PALETTE art alive
TEL:06-6586-9560
河村伊将
PALETTE art alive マネージャー/バイヤー
1997年、大阪生まれ。学生時代から PALETTE art alive でアルバイトとして入店し、卒業と同時に大阪と名古屋の2店舗でマネージャーとバイヤーを兼任。大阪店だけでなく、同店全体の運営とディレクションにも携わる。ジャンルやテイスト、デザイナーのキャリアにはとらわれず、国内のデザイナーズブランドを中心にバイイングを行う。