
国内での最終章を、東京の夜空の下で飾る
Text Takaaki Miyake
BED j.w. FORD が2023年秋冬コレクションをランウェイショーで発表。会場は代官山に位置するレストランの ASO を選んだ。今シーズンは“twinkle twinkle little star(キラキラ光る夜空の星よ)”と題し、まるで物語の中でゆっくりと夜空から降り立ってくるようなルックを数多く披露した。
ハイエンドなウール地のストール付きシャツやジャケット、上品なコーディロイ、シルクボアの超ロングコートなど、ブランドの根底にあるテーラードスタイルでコレクションを構成。そこにラメ糸がきらめくニットやトラウザーズ、1960年代のイギリスの邸宅の壁紙をベルベッドで仕上げたオーセンティックなシャツ、ラグジュアリーな雰囲気が漂うジレとシャツのレイヤードスタイルを織り交ぜた。フォーマルなアイテムにも星形のボタンやハート型のバッジを施し、白昼夢に誘うような甘いムードに会場を包み込んだ。
本コレクションが東京で最後のショーとなった BED j.w. FORD だが、海外の地での再出発でどのような景色を描くのだろうか。