
Text Yukihisa Takei
両ブランドのデザイナーを務める 榎本光希 が2つの世界観を表現
2022年7月12日(火)、ATTACHMENTとVEIN、2つのブランドの2023SSコレクションのランウェイショーが東京・代々木体育館の屋外を使って開催された。
ATTACHMENTは2022年に熊谷和幸からVEIN のデザイナー榎本光希にバトンが渡されたことで話題となったが、今回はATTACHMENTとVEIN両ブランドのショーを同会場で行うという異例の形となった。
テーマを“HORIZON”と題したATTACHMENTの2023SSは、カナダ人女性アーティストのアグネス・マーティン(1912-2004)の作品と共鳴し、淡いカラーパレットやアグネスによる線をテキスタイルに反映。アイテムではセットアップスタイルを中心にライダースジャケット、シュリンク加工のシャツなどが登場している。

“INFORMAL”と題したVEINの2023SSにおいては、戦後のフランス絵画を切り開いたとされるジャン・フォートリエ(1898-1964)の作品や作家の人生観からインスパイアを受けており、イレギュラーやクラッシュのエッセンスを取り入れたアイテムや、巨大サイズの服を解体して折り畳むように再構築した「リサイズ」シリーズも登場。
同一のデザイナーが2つのブランドの世界観を表現するという難題を見事にクリアし、それぞれを引き立たせるショーとなった。

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