Hender Schemeによるオルタナティブスペース 「隙間」が東京・蔵前にオープン
2022.05.23




Text Yukihisa Takei


コンセプトは“物々交換”。初企画として彫刻家の増井岳人による個展を開催

常にクリエイティブで、深慮に基づいた実験的な姿勢を持ち続けるブランド、Hender Scheme。それはプロダクトだけでなく、店舗やコラボレーションワークなどにも表れているが、今回はHender Schemeによる新しいオルタナティブスペース「隙間」が東京・蔵前にオープンすることが発表された。

2022年6月4日(土)にオープンする「隙間」は、アーティストの展示を開催するギャラリーであり、さまざまなプロジェクトを行うオープンスペースであるというが、そのコンセプトは“物々交換”。

「隙間」では、ギャラリーとしてのスペースと作家それぞれが持っている価値を、貨幣を介することなく交換し、その“隙間”を“概念的な物々交換”として捉え、価値のチャンネルを貨幣以外に合わせるという。

具体的には作家とギャラリー側で取り交わす契約書を「隙間」のウェブサイトなどで公開し、アーティスト、鑑賞者、そしてギャラリー側がその思考を交換する場にしていくことを目指す。現時点では少し難解だが、実際にオープンするとその方法論や全体像も明らかになるだろう。

最初のエキシビションは、彫刻家の増井岳人(Taketo Masui)による『NOW』が2022年6月4日(土)から12日(日)まで開催され、その後もドイツを拠点に活動する画家・平松典己、書によるコンテンポラリーな作品を発表するアーティスト・新城大地郎、NYと東京を拠点に世界的に活躍する美術家・大山エンリコイサム、DDAA/DDAA LABを主宰する建築家・元木大輔をなどを企画中。

ファッションとアートによる新たな取り組みが期待される空間となりそうだ。

[INFORMATION]

増井 岳人「NOW」
開催期間:2022年6月4日(土) 〜 6月12日(日)
営業時間:12:00〜19:00

[CONTACT]

隙間
東京都台東区蔵前3-11-12 1F