“デイリーに着たい”がきっと見つかる?
File 075:Comp(東京・松陰神社)
HONEYEE.COMが選んだ“目的地になる店”を紹介する連載「デスティネーション・ストア」。HONEYEE.COMが選んだ“目的地になる店”を紹介する連載「デスティネーション・ストア」。前回に引き続き、再び世田谷線沿線へと向かった今回は、松陰神社前駅エリアで静かに注目を集める古着屋「Comp(コンプ)」を訪れた。
Text Takaaki Miyake
自由なファッションを楽しむ、チープ・シックの美学
2025年6月のオープンからまだ間もないにもかかわらず、着実にファンを増やしている古着屋がある。松陰神社前駅から徒歩数分、世田谷通り沿いに店を構える「Comp」だ。
オーナーの石川大樹さんは、これまでファッションPRとしてキャリアを積んできた人物。数多くのブランドを間近で見てきた一方で、昨今の物価高がファッション業界にも影響を及ぼしている現状も肌で感じてきた。
そうした背景のなかで改めて向き合ったのが古着だった。モードから気鋭ブランドまで幅広いファッション遍歴を持ちながら、もともと古着にも親しんできた石川さんにとって、それは「気軽にファッションの楽しさを思い出させてくれる存在」でもあったという。

そんな石川さんが手がける店と聞くと、希少性の高いヴィンテージが並ぶ空間を想像するかもしれないが、「Comp」に並ぶのは、いわゆるレギュラー古着が中心。根底にあるのは“チープ・シック”の精神。気取らず、日常のなかで自然に取り入れられるアイテムが軸になっている。
店のルーツは、友人に誘われて出店した古着イベントにある。自身が集めていたスポーツブランドのトラックスーツを持ち込んだところ予想以上の反響を得たことをきっかけに、ポップアップ形式での活動をスタート。その後も毎週末ごとに出店を続け、約1年の手応えを経て、この場所での実店舗オープンにいたった。
店内には、原点でもあるトラックスーツをはじめ、シャツやジーンズなどカジュアルでありながらどこか洗練されたアイテムが並ぶ。例えばNIKE(ナイキ)やPatagonia(パタゴニア)、POLO RALPH LAUREN(ポロラルフローレン)、THE NORTH FACE(ザ・ノース・フェイス)といった馴染みのあるブランドも多く、肩肘張らずに手に取れるラインナップが魅力だ。
「Comp」を語るうえで欠かせないのが、その価格へのこだわりだ。近年、古着市場は高騰を続け、以前のような“気軽さ”は失われつつある。そうした状況に対して、石川さんはあくまで手に取りやすい価格帯を意識する。自分自身が古着から感じてきた自由さや楽しさを、そのまま届けたいという想いがあるからだ。
また、実店舗を構えたことでウィメンズの取り扱いもスタート。COMME des GARÇONS(コム・デ・ギャルソン)やPRADA(プラダ)といったブランドも揃い、性別にとらわれずファッションを楽しめる空間なのも嬉しい。
いつかの日の“特別”を探しに行くというよりも、日常にすっと溶け込む一着に出会うために。そして石川さんが打ち出す“チープ・シック”の美学。その独自のセンスに触れるため、「Comp」を訪れてみてはどうだろう。
DESTINATION STORES | File 75
コンプ | Comp
住所:東京都世田谷区若林3-17-1
営業時間:15:00〜20:00、13:00-20:00(土・日・祝日)
定休日:Instagramで確認
https://compused.base.shop/
https://www.instagram.com/comp_used_clothing/




