COLLECTION NOTE|Vol.6 YOKE 2026年秋冬コレクション
2026.03.16

パリと東京、二つのメディウムで語られた一つのコレクション

Text by Takeru Yamanaka

パリで始まり、東京で完成した——そのコンセプトが示す通り、YOKEのショーは二都市にまたがる一つの物語として構成された。

暗転した空間、磁器の置物、モノクロームのパリの街並みを映し出すビデオウォール。プロローグが静かにゲストの期待を高める。そして暗闇から現れたのは、ハンサムな女性モデルたち。パリメンズで全ルックを男性モデルで披露したコレクションの続章として、今回はYOKEがこれまでユニセックスで展開してきたウィメンズラインのお披露目の場ともなった。

"Beyond Form"——パリと東京、同一のコンセプトが貫く。着想源は彫刻家であり画家のジャン・アルプ。「自然界に直線はない」という彼の概念から導き出された"有機的な曲線"が、コレクション全体のキーとなった。

歪んだフロントプラケット(前立て)、アシンメトリーな合わせ、身体に巻き付けたニット、新たな発想によるレイヤード——いずれも服が持つ直線的な「型」を新解釈したものだ。

「YOKEの新しいフェーズを見せたかった」と語るデザイナーの寺田典夫。「メンズとウィンメンズがグラデーションでつながる」ように、実空間ではウィメンズラインを、映像ではメンズモデルによるユニセックスコレクションを同時に見せることで、2026年秋冬コレクションを完成させた。

パリと東京、メンズとウィメンズ、実空間と映像——これらを一つの軸で結ぶ、YOKEの新たな世界を体現できるショーであった。