音と空間の共鳴を探るサウンドインスタレーションとライブパフォーマンス

Hender Scheme（エンダースキーマ）が運営する“物々交換”をコンセプトとしたギャラリー「隙間」で、音楽家・アーティストの蓮沼執太と、日本の前衛音楽の先駆者である灰野敬二による展覧会「う　　　　　　　た」が開催される。

蓮沼はこれまで音楽制作やプロデュースのほか、多様な表現者との協働を通じて、音楽を視覚や空間へと広げる活動を展開してきた。一方、灰野は1970年に即興ヴォーカリストとしてデビューして以来、バンド「不失者」やソロ活動、ジャンルを超えたコラボレーションを通じ、唯一無二の音楽世界を築き上げてきたアーティスト。

2017年の出会いをきっかけに、ライブ・インプロヴィゼーションや共同録音を重ねてきた二人は、アルバム『う　　　　　　　た』を制作。本展では、その音楽を再構築したサウンドがギャラリーに設置されたスピーカーから響き渡り、空間に残された機材は演奏の痕跡として出現する。

さらに映像作家・清水花とのコラボレーションによる本展は、音楽的かつ空間的な拡張を模索するサウンド・インスタレーションとして構成される。

音と空間の共鳴が生み出す、ここでしか体験できない瞬間を味わえる貴重な機会となりそうだ。

なお初日に開催されるライブパフォーマンスはチケット制のため、こちらから事前の予約を忘れずに。

［INFORMATION］
蓮沼執太＋灰野敬⼆ In Collaboration with 清水花 「う　　　　　　　た」
会期：2025年9月20日(土)〜28日(日)
営業時間：12:00〜19:00（9月20日 12:00〜16:00、18:00〜19:00）
会場：隙間 東京都台東区蔵前3-11-2 1F
ライブパフォーマンス（予約制：9月20日(土) 17:00〜）