
マルジェラ自身によるアート作品が日本初公開に
歴史が培ってきた様々なファッションデザインを収集し、編集や提案を続けてきたヴィンテージショップ「LAILA(ライラ)」が、2002年の創業からアーカイヴしてきた、作品の数々をオンライン上で展示することを目的に誕生したのが「LA MUSEUM(ラ・ミュージアム)」だ。
同ミュージアムは今年5月に初となるフィジカルエキシビション『Margiela at Vila in the Forest』を開催。さらに2025年6月14日(土)~29日(日)の期間中、東京・渋谷で『LA MUSEUM SHIBUYA』と題した2度目のフィジカルエキシビションをスタートさせている。
本展ではオンラインで展開されている『1950s - 2010s Part 2 History of Modern FashionDesign』から約50体をフィジカルな空間にて展示。ヴィヴィアン・ウエストウッド(Vivienne Westwood)やマルコム・マクラーレン(Malcolm McLaren)を中心としたイギリス・ロンドンで誕生したパンクスタイルのほか、同時期に世界を席巻し始めた三宅一生や髙田賢三、川久保玲や山本耀司といった日本人デザイナーたちに焦点を当てている。

またマルタン・マルジェラ(Martin Margiel)を筆頭とする、ベルギー・アントワープが生んだファッションデザインの数々をキュレーションに加え、ミニマリズムを追求したヘルムート・ラング(Helmut Lang)、オートクチュールでも華々しいクリエーションを魅せたジョン・ガリアーノ(John Galiano)やアレキサンダー・マックイーン(Alexander McQueen)の作品も数多く並ぶ。
さらに『STREET』や『FRUiTS』、『TUNE』などの編集者としても知らるフォトグラファーの青木正一が、1989年10月19日にパリで撮影したMaison Martin Margiela(メゾンマルタンマルジェラ)による、1990年春夏コレクションのランウェイや会場周辺のドキュメンタリー写真をスライドショー形式で会場内で上映。
なお2006年にパリのグラン・パレで開催された展覧会『La Force de L’Art - Grand Palais 2006』で発表された、Maison Martin Margielaによる215枚の写真インスタレーション作品も日本初公開。
パリでの展覧会以降、一度も日の目を見ることがなかった、マルジェラ自身によるアート作品まで揃う貴重な展覧会となっている。
[INFORMATION]
LA MUSEUM SHIBUYA
会期:2025年6月14日(土)~29日(日)
場所:LA MUSEUM SHIBUYA特設スペース 東京都渋谷区2-12-24 東建・長井ビルB1F
開館時間:12:00~19:00