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それぞれ個人的な活動は盛んながら、不思議と母体である電気グルーヴとしての活動はきかなかった、ここ数年。シングルでジワジワと期待感を高めておいて、ついに出ました、ニューアルバム。ふり返ってみると8年の月日が経っていた。この8年は、石野卓球がWIREを大イベントに成長させ、みずからのDJ活動も通して、テクノやエレクトロニックミュージックが一般に普及。ピエール瀧もテレビやCMに出演することによって新しいポジションを築いている。それぞれの活動によって得たポップ感を持って、再び電気グルーヴが融合する!

- ──
- 〈電気グルーヴ〉というバンドについて、8年ぶりに真剣に思いを巡らしたと思うんですが、率直にどう感じていますか?
- 石野卓球(以下: I )
- 「音楽を取り巻く状況は変わりましたよね。音楽の聴き方も変わって、音楽業界はほぼ壊滅状態。我々の体重も倍に増えた(笑)。8年の間、まったく顔を合わせなかったわけでもなく、まったく活動してなかったわけでもないんです。最初の4年は活動してなかったけど、後半の4年はちょこちょこ会ってましたね」


- ──
- そんななかで、どういうきっかけでアルバムを出そうという話が生まれたんですか?
- I :
- 「まぁ、もう引っ張れないでしょ(笑)。会社的にもヤバイですからね。4年くらい前から手は付けていて、実際にまとめ始めたのは昨年末からですね。そこからは結構スムーズでしたよ。さすがに8年経っていますからね。やっと重い腰を上げたと思ったのに、そこで煮詰まっていたら、ねぇ(笑)」
- ピエール瀧(以下: P )
- 「さて何やろうか、ってそこで話し合っていてもしょうがないからね(笑)」
- ──
- 動き始めた段階では、どのような方向性にしようと考えていたんですか?
- I :
- 「いつも、話し合いとか特にしてないですね。4年前からやってきて、結果的に残ったモノ。そういうなかで自然と見えてきました。やれることで、かつ、やりたいことをやろうと」
- P :
- 「そのときの気分っていうわけでもなく、付き合いも長いし、もともとあるものを反映させていくしか、もうないですからね。それをやった感じです」

- ──
- タイトルがズバリ『J-POP』というのには驚いたんですが、これにはどのような意図があるんですか?
- I :
- 「ほとんどの曲を、日本語の歌詞が乗ったもので短めのものにしようと思っていたんです。それらを端的に表すのに最適だと感じたのが、J-POP。ぼく個人的なDJとしてテクノと呼ばれるのはいいんですけど、電気グルーヴでテクノと括られてしまうと、非常に居心地が悪い。どういうジャンルに括られるのが一番違和感ないかなと考えたら、J-POPが一番しっくりきました」
- ──
- じゃあ、本人たちはJ-POPのつもりでやっているということですね。
- P :
- 「そう捉えて欲しいかというとちょっと違うんですけど、J-POPの棚に置かれるのが自然だろうと。テクノでもJポップでも、どちらにしても違和感があるので、より効果的な棚はどちらかなと考えたら、Jポップの棚ですよね。入り口に近くて、レジに近くて(笑)」
- I :
- 「地方のレコード屋さんに行ったら、テクノって棚もなくて、クラブミュージックって棚でしょ。ワールドミュージックの隣とかの(笑)」
- P :
- 「下手したら落語のCDの隣ですよ(笑)」

- I :
- 「昔はドリカムとか、そういうのがJポップだった。だけど、今はJ-POPという言葉の捉えられ方もずいぶん違ってきていると思います。J-POPと対極を成す、オルタナティブな人たちがいたと思うんですけど、その人たちですら、ある程度認知されるとJ-POPの括りになってしまう。ジャンルの振り幅が広くなったので、“じゃあ、ぼくらも入れて下さい”って(笑)。電気グルーヴの立ち位置も、もともとそのつもりです。テレビのバラエティ番組に出ているメンバーがいるオルタナなバンドなんてないですからね。これをJポップと呼ばずしてなんと呼ぶ!(笑)」
- P :
- 「早い話、国産ってことでしょうね。国産音楽」
- I :
- 「J-BEEFとかのJ(笑)。そういう感じだよね」
