Photo:BRETT LLOYD
11月30日(金)、キム・ジョーンズがメンズ アーティスティック ディレクターを務めるDIOR(ディオール)は、ブランド史上初となるメンズ プレフォール コレクション ショーを東京で開催した。
会場中央部には、現代アーティストの空山基とキム・ジョーンズの共同制作による巨大フィギュアを設置。ショーでは、両者のコラボーレーションアクセサリーが登場した。
DIOR創設者のクリスチャン・ディオールは、自身のオートクチュール コレクションに、着物や帯をイメージしたディテールを取り入れるなど、日本との良好な関係性を築き上げてきた。キム・ジョーンズは、これらの伝統的とも言える日本的要素を用いて確立したDIORのスタイルに加え、日本のモダンな要素に着目し、今回のショーに臨んだ。
コレクションでは、DIORを象徴する千鳥格子、パンテール(ヒョウ柄)プリント、ピンクカラーを再解釈。千鳥格子は特別な技法でヴィンテージな風合いに、パンテールプリントは水彩調に仕上げ、メゾンの新たな一面を提示した。日本の桜を想起させるピンクカラーは、コレクションのメインカラーであるメタリックグレーに彩りを加え、「伝統と今」の共生を表現している。
また、会場には、藤原ヒロシや窪塚洋介、村上隆などの著名人が多数来場。海外からはA$AP RockyやDavid Beckham、Juergen Teller、Kate Mossらが来日した。
Text: Seiji Sugita